シルクスクリーンの印刷法と写真法の違い
プリント基板に部品の番号や外形を記載するシルク印刷、製造方法により様々な特徴があります。今回は、「シルクスクリーン印刷法」「写真法」の二種類の特徴をご紹介します。
シルクの仕上がりが違う!?
同じようなデータを作成して製造に出したのに、シルクの仕上がりに違いが出たことがある。文字は読めるので問題ないが原因が気になる。
確認
まずはガーバーデータのチェックから始める。自分のデータは間違いないと思いたいが、思い込みを捨てる事から始める必要がある。調べえてみるが間違いは見つからず。次に発注時の仕様を確認してみる。すると、シルクの仕様が違っていた。「シルクスクリーン印刷法」と「写真法」、この仕様は何だ。仕上がり違いの原因かもしれないと考え、この仕様について調べてみる。
シルクスクリーン印刷法
まず、シルクスクリーン印刷法について調べてみる。化学繊維を網目状にした版材を使用する印刷方法のようだ。版材の上にインクをのせ、それをスキージというヘラのような道具で刷って、メッシュの間からインクを押し出して基板に文字を印刷する方法か。これが一般的なシルクの印刷工法のようだ。昔、年賀状を刷る時に使っていた「プ〇リ〇ト〇ッコ」と同じ方法かな?
写真法
次は写真法だ。この方法は、インクを基板前面に塗布した後、不要な部分を取り除く方法のようだ。これは、パターンやレジストを作成する方法と同じようだ。印刷精度がシルクスクリーン印刷よりも優れているのが特徴かな。
どちらが良いのか
工程の違いで仕上がりが違う事は分かった。綺麗な仕上がりが「写真法」だという事も分かった。さて、では今後はどちらを使えばいいのか。各工程の特徴をまとめてみた。
どちらの工程も一長一短と考える。私としては、文字が分かれば良いので「シルクスクリーン印刷法」で充分だが、展示品やチャンピンオン品といった見た目も気にする基板を作る方は「写真法」の選択も考えた方が良いかもしれない。